伝統行事

初弘法

初弘法(令和3年は中止)

弘法大師の月命日の21日に御影供法要(※)が営まれ、同日に境内一円に多数の露店が並ぶ弘法市が開かれます。一年最初の縁日である1月21日の「初弘法」は東寺の境内に、骨董、特産品、植木、園芸、陶器等々、1200軒の露店が並び、例月よりも多数の人々で賑わいます。初春らしい華やかさ、賑やかさを感じられる、一日中いても飽きずに見て回れる楽しい市です。
※10時からは大師の恩徳を報謝する「御影供(みえく)法要」も営まれます。

日時:1月21日 8:00~16:00
住所:京都市南区九条町1
アクセス:近鉄奈良線 東寺駅下車 徒歩15分
HP:http://www.toji.or.jp/

弘法市の歴史

元々”縁日”とは神仏がこの世と”縁”を持つ日とされており、この日に参詣すると大きな功得があるということです。東寺では祖師空海入寂の3月21日を期して毎月21日に御影堂で行われる御影供のの法要を指しています。
当初は年に1回行われていたものが、1239年以降は毎月行われるようになったそうです。

一方、人々が盛んに参詣に訪れるようになったので、当時『一服一銭』と言われるごく簡素な屋台で茶を商う商人(茶店の前身のようなもの)が出てくるようになり、江戸時代には茶店だけではなく、植木屋や薬屋なども出てくるようになりました。その後、約1000もの露店で賑わう現在の弘法市の形になりました。。これが現在の「弘法さん」の起源だと言われています。毎月21日には10万もの人が訪れると言われています。

令和3年の初弘法について

京都府に緊急事態宣言が再発令されたことを受け、東寺(京都市南区)の年初めの縁日の中止が14日までに決まった。京の新年の風物詩として知られ、東寺は21日に「初弘法」を開催する予定だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、昨年は4月以降の開催を見合わせていたが、10月から順次再開していた。2月以降の開催は未定。
~2021年1月14日 京都新聞朝刊より~

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