伝統行事

弓始め

弓始め

古来、弓矢は神聖で霊的威力を持つものと信じられ、様々な場面で露払いは占いの道具として使われてきました。馬上から的を射る流鏑馬神事、弓の弦を鳴らして邪気を祓う鳴弦弓神事など、弓矢を用いた神事は一年を通して行われますが、なかでも新年初めて弓を引くことは弓始めと呼ばれています。京都では、新春、随所で弓初めの神事が行われています。

奉射祭

年頭にあたり邪気を払って陽気を迎える神事で御弓始とも呼ばれています。

伏見稲荷大社は全国に3万社あると言われる稲荷神社仰の総本宮で、商売繁盛・家内安全のご利益で知られる。毎年1月12日に執り行われる「奉射祭」は、年の初めに邪気や陰気を祓って陽気を迎える神事。

本殿祭典後、神苑斎場に四方に斎竹を立て、大注連縄の蛇縄を張る。左右に白木の神弓、神矢が飾られる。まず、斎場を清めるため、権宮司は神矢で四方天地を射ります、飛んでいく矢に、参拝者から感嘆の声が上がったりもします。続いて、2人の神職(白袴、青袴)が約15メートル離れた場所から真矢で三輪の大的を射ます。蛇縄藁は魔除になります。今年の五穀の豊凶を占う意味もあり、稲作とかかわりの深い伏見稲荷大社にとって弓始めは重要な儀式のひとすです。的にぴしりと矢が当たった瞬間は、斎場が大きな歓声に包まれます。新春の厳かな空気を感じる、京都を代表する弓始めの行事です。

参詣者には社頭で魔除の朱の守矢が授けられます。

伏見稲荷大社 奉射祭

日時:1月12日 14:00~
住所:伏見区深草藪之内町68
アクセス:JR奈良線稲荷駅、京阪電車伏見稲荷駅
HP:http://inari.jp/

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